仕事前に夕食の買い物に出かけた時、スーツやワンピースを着た親御さんと一緒に歩く制服姿の高校生をたくさん見かけた。
それで初めて、今日は近所の高校の卒業式だったことに気づいた。
この高校は、実は私の出身校なのだ。
私も47年前の今頃、卒業した。
今日はお天気も良くとても暖かくて、卒業式日よりだったけど、私の時はどうだったんだろう?全然思い出せない。
卒業生らしき子とすれ違う度に「私も君たちと同じ高校を卒業したんよ!」と心の中で呟く。
明るい陽の下を、花束を手に歩く卒業生達を見ていると、ちょっと幸せな気持ちになると同時に、この子達が今の私と同じ歳になる頃には私は間違いなくこの世にはいないんだなぁと思い、少し寂しくなった。
自分がこの世からいなくなる。
もちろん、そのことは今初めて思ったわけじゃない。
でも最近特に、よく考えるようになった。
どんなに運良く長生きできたとしても、今まで生きて来た時間より、これから生きる時間の方が短い。
しかも「何かをすることができる時間」はもっと短いだろう。
うかうかしてると「その時」はすぐにやって来る。
そう考えると、目の前に虫が飛んでようが、見えるんだからそれでいいじゃないか。少しばかり聞こえにくくても補聴器着ければそこそこ聞こえるんだから、それでいいじゃないか。
そんなどうしようもないことをいつまでもウダウダ愚痴ってる暇があるのか?
と思えてくる。
確かに若い頃より身体の不具合が増え、それによる不便が増えた。そして、それはこれからも増え続けるだろう。
そういう意味では、今がこれからより一番マシな状態なんだ。
だから、今ならできることを急いでやらなければ。
この世から消えてしまうまでに、やっておきたいことをやってしまわなくては。
今日巣立った後輩達が、大切なことを考えさせてくれた。
ありがとうね。
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